「荷造りテクニック」の関連記事一覧

荷造りテクニック1│荷造りの基本

引越しとは切っても切れない関係である「荷づくり(梱包)」について、知っておきたい基礎知識をまとめてみました。最近は「業者さんにすべてお任せ」というサービスもありますが、何もかもという訳にはいきません。運んでもらえない品物というのがあるんです。

荷造り(梱包)に関する7つの基本

荷造り道具(段ボール)の調達方法

段ボールについては、まず引越し業者さんに問い合わせてみましょう。会社の規模などによって対応は違いますが、「〇個まではは準備できます」といった回答をしてくれる業者さんが多いようです。

業者さんを利用せずに自力での引越しを考えているなら、近所のスーパーなどで「段ボールをもらえますか?」と聞いてみてください。多くのお店が「××に置いてあるのでどうぞ」と言ってくれるはずです。

もし、スーパーなどで断られたり、数が足りない場合は、購入して準備せざるを得ません。アマゾンで調べてみると、120サイズ(外寸46×35.5×高さ32cm )10枚セットで2,290円でした。

段ボールの天地をチェックして使用

スーパーなどでもらってきた段ボールには、ほとんどの場合、文字が印刷されています。そんな段ボールを使用する時は、かならず文字が読める向き(天地)で使います。搬入などの際に、逆向きで積み込まれる可能性があるからです。

重い荷物は小さい段ボールに

段ボールに積める荷物の重さは、「一人で持てる重さ」が基本です。

  • 台車があるから
  • 業者さんが運んでくれるから
  • 友達と一緒に持ち上げるから

といった理由で、大きな段ボールに雑誌や書籍を詰め込んでしまいがちですが、段ボールの底が抜けるといった事態になりかねません。

小さな段ボールが無い場合は、ある程度の重さになったら空いた部分に詰め物をしてて梱包しましょう。

詰め込みも積み上げも「重いものが下」が基本

ひとつの段ボールの中に、色々なものをつめる場合は、重いものから先に入れていきましょう。その上に軽いものを詰めます。封をした段ボールも、総重量の重い箱を下に、その上に軽い箱を積むようにします。

段ボール内には隙間を作らないように

詰め終えた段ボールに隙間があるようなら、新聞紙や緩衝材を間に入れて中身が動かないようにします。荷物同士がぶつかると破損や傷の原因となります。

何を入れたのか分かるように段ボールに記載

段ボールにものを詰めたら、中身が分かるように表面に記載しておきましょう。

  • 新居で運び込む部屋
  • 収納場所
  • 「割れ物注意」といった注意書き

も併せて書いておくと便利です。

書く場所は、段ボールの封をした上部と同時に、側面にも書いておくことをおススメします。いくつかの段ボールを積んだ際に分かりやすくなります。

荷造り(梱包)のスタートは押し入れから

引越し準備が佳境に入ると、中身の入った段ボールがどんどん増えていきます。最初に押し入れに入っているものから梱包していき、詰め込みが終わった段ボールを押し入れに収納していくと便利です。

梱包の前に「荷物リスト」を作りましょう

実は梱包の前にやっておくべきことに「荷物リスト」の作成があります。もちろん、段ボールにポイポイと入れるような小物までをリスト化する必要はありません。むしろ、段ボールに入れられないものを列挙することになります。

面倒に感じられるかもしれませんが、「荷物リスト」があることで運び出す荷物の全体像が見え、引越しの手続きが非常にスムーズになります。

どうして「荷物リスト」が必要?

引越し業者に依頼をする場合、

  • 食器棚やソファーなど大型の家具
  • テレビや洗濯機などの家電
  • そのほか大型の荷物

のサイズ(タテ・ヨコ・高さ)を業者さんに伝える必要があります。なぜなら、それらを積み込めるトラックを手配しなければいけないからです。

この連絡を曖昧にすると、当日になってトラックに載せられない荷物が発生することもあり得ます。逆に業者さんが必要以上に大きなトラックを用意することになれば、もっと安く抑えられたはずの引っ越し費用が高騰してしまう可能性もあるのです。

「荷物リスト」を作る時に気をつけたいポイント

まずは荷物を分類(仕分け)

前述のように、荷物リストを作成する際は、まず部屋にある荷物を「段ボールに入る」「段ボールに入らない」という2グループに仕分けることから始まります。

そして、

  • 居間
  • キッチン
  • トイレ
  • 洗面・風呂場
  • 玄関
  • ベランダ

といった具合に場所ごとに仕分けを行います。

段ボールに入らないものはできるだけ正確にサイズを測定

大型の家具などは、しっかりとサイズ(タテ・ヨコ・高さ)を計っておきましょう。同時に新居に運ばずに捨てるものの選定も行いましょう。

リストはパソコンで作ってスマホで共有が便利

荷物リストは、それぞれの項目(荷物名)のほかに

  • 梱包を自分でするのか、業者さんに頼むのか
  • 荷づくりを行う予定日
  • 箱の番号
  • 新居での置き場所
  • 当日まで使用するか否か

といった項目を記載していきます。
この表を手書きで作るのはなかなか難しいと思われますので、エクセルなどの表計算ソフトを使って作成することをオススメします。

Googleが提供しているスプレッドシートを使えば、ネット上に保存できるので、スマホかで共有することが可能です。
スプレッドシートについては、マジExcel超え!Googleスプレッドシートの真の力を解放するスゴ技20選 – キャリタスLINQマガジンなどをご参照ください。

エクセルで作ったファイルもMicrosoftOfficeのオンラインストレージ・OneDriveを活用すればスマホでの共有が可能です。
詳しくは、こんなにカンタン、スマホとパソコンでレポート作成!【前編】 | デジタル生活部をご覧ください。

ネット上にはテンプレートあり!

実はインターネット上には「荷物リスト」のテンプレートが用意されています。
エクセルを開発・販売しているマイクロソフトの「チェック シート(引越し)」が一番使いやすいと思います。

チェック シート(引越し)からダウンロードすることが可能です。
記入した表を印刷して段ボールに貼れば、中身がすぐに分かるスグレモノです。

また、シール(引越し)では引越しに利用できるシールのテンプレートをダウンロード可能です。

まとめ

引越しにおける荷づくり(梱包)の7つの基本は以下の通りです。

  • 段ボールは業者さんかスーパーで調達
  • 段ボールの天地を間違えない
  • 重い荷物は小さい段ボールに
  • 「重いものが下」が基本
  • 荷造り(梱包)は隙間を作らないように
  • 何を入れたのか分かるように段ボールに記載
  • 荷造り(梱包)のスタートは押し入れから

そして、荷物リストを作成することは非常に重要であり、スムーズな引越しには欠かせないアイテムと言えます。この荷物リスト作成をしっかりと行えば、新居での新生活をより楽しくなることうけあいです。

荷造りテクニック2│段ボールの入手から荷造りまで

引越しの必須アイテム・段ボールに関する基礎知識やトリビアのほか、その入手方法や上手な詰め込み方、平均的な段ボール使用量などをご紹介します。荷物を運んでいる途中に段ボールの底が抜けないガムテープの貼り方もお教えします!

業者さんからもらえる段ボールはおおむね2種類

引越しを業者さんにお願いする場合、ほとんどの業者さんは段ボールを無料で提供してくれます(段ボール代も引っ越し費用に含まれていると言えなくもありませんが)。

枚数には上限が設けられていますので、まずは業者さんに相談してみましょう。

業者さんから提供される段ボールは、ほとんどが大と小の2種類です。ただし、サイズは会社によって異なっています。

段ボールのサイズには

  • 100サイズ…短辺32cm×長辺35cm×高さ33cm
  • 110サイズ…短辺35cm×長辺35cm×高さ35cm
  • 120サイズ…短辺35cm×長辺50cm×高さ35cm
  • 130サイズ…短辺35cm×長辺60cm×高さ31cm
  • 140サイズ…短辺38cm×長辺59cm×高さ37cm

などがあり、このうちの2種類が採用されていることが多いようです。

段ボールは何枚もらえる? 上限は?

引越し業者さんや、依頼するプランなどによって異なりますが、単身向けのプランなら20枚、家族プランなら50枚が一般的なようです。

段ボール使用量は単身者で10~15個

では、引越し業者さんに段ボールを何枚依頼すればいいでしょうか?

ある調査によると、単身者とファミリーが使用した段ボールの枚数に関するアンケート結果は以下の通りです。単身者は10枚、ファミリーバ30枚という答えが一番多くなっています。これを参考に業者さんに依頼する枚数を算定してみてください。

単身者が使用した段ボール枚数

  • ~10枚…72.3%
  • ~15枚…14.0%
  • ~20枚…7.9%
  • ~30枚…4.4%
  • ~40枚…0.8%
  • ~50枚…0.4%
  • 51枚以上…0.2%

ファミリー(2人以上)が使用した段ボール枚数

  • ~10枚…9.3%
  • ~15枚…4.7%
  • ~20枚…10.4%
  • ~30枚…41.5%
  • ~40枚…7.2%
  • ~50枚…7.4%
  • 51枚以上…19.5%

出典:https://hikkoshi.suumo.jp/oyakudachi/smarttech/05.html

自力で段ボールを入手する方法

自力で引越しを行う場合などは、業者さんから段ボールを提供してもらえません。そのため、自分で入手する必要があります。方法としては

  • スーパーやコンビニ、電気店などでもらう
  • 購入する

が挙げられます。購入する場合の価格は荷造りテクニック1│荷造りの基本で紹介しましたので、近所のお店などでもらう場合の注意点をご紹介します。

スーパーなどで段ボールを入手する際の注意点

段ボールがもらえるお店は

  • スーパーマーケット
  • コンビニ
  • 電気店(家電量販店)
  • カーショップ

などがあります。電気店(家電量販店)やカーショップは穴場と言えるかもしれません。もし近くにこうしたお店があるなら、店員さんに聞いてみることをおすすめします。その際は、事前に

  • 何枚(何箱)欲しいか
  • どんなサイズが欲しい

を明確にしておくことをオススメします。

もちろん、すべての店舗が協力的とはいえません。また、引っ越しシーズン(3~5月)はライバルも多いため、欲しい枚数が手に入らないこともあります。早めに手を打っておくことが肝要です。

引越し用に適している段ボールとは?

引越し用に適した段ボールは以下のような段ボールです。

  • 飲料…作りがしっかりとしています。
  • スナック菓子…大きめのサイズが入手できます。
  • 紙オムツ…サイズが大きいので軽くてかさばるモノ用に使えます。
  • ホイール…カーショップで販売しているホイールが入っていた段ボールは丈夫でキレイなものが多く、同じものを一気に入手できる可能性があります。

一方、以下のような商品が入っていた段ボールは避けた方がよさそうです。

  • 野菜や果物…濡れていたり虫がついていることがあります。
  • ティッシュ箱など軽い商品…薄い作りなので破れやすい。

段ボールの強度を保つ組み立て方

段ボールを組み立てる時、底の面は短い方から折り込み、ガムテープを貼ります。側面には3センチ以上出すようにします。

ツイッターでは次のような呟きが話題になっていました。

テープの貼り方、選び方も参考になると思います。

段ボールへの荷造り・梱包テクニック

荷造りテクニック1│荷造りの基本でも一部はご紹介しましたが、段ボールに荷物を詰める時の4つのテクニックをご紹介します。

小さな段ボールには重い荷物

本や雑誌、書籍などは、必ず小さいサイズの段ボールに入れましょう。大きなサイズの段ボールに詰め込んで一気に運ぼうなどとは考えは失敗の元です!

段ボールの側面に中身と新居で運び込む部屋名を書く

開包作業がスムーズに行うために必ずやっておきたいのが、段ボールの側面に箱の中身と新居での置き場所を書いておくことです。例えば【キッチン道具・台所】といった具合です。

引っ越し業者さんもこの表記を見て運び入れを行えますので、搬入時間の短縮にもつながり、運び入れ間違いも回避できます。

色付きのガムテープで段ボールを区分

荷造りの段階で、段ボールを閉める時に使うガムテープの色を複数用意しておき、荷物を区分すると便利です。

例えば

  • 割れモノが入っている…赤
  • 引越し後すぐに使うもの…青

という具合です。

また、割れ物が入っている段ボールには目立つ色で「割れモノ注意」と記載することもお忘れなく。

引き出し単位で荷造り

例えば、

  • 洋服ダンスの△段目
  • 食器棚の〇段目

という風に、引き出し単位で段ボールを作ると、開梱がスムーズです。

また、本棚の本を並び順のまま段ボールに入れておけば、新居でそのまま戻せるので、大変便利です。

まとめ

段ボールの入手方法は、業者さんに依頼するか自力で入手するかに分かれますが、いずれにしてもどれくらい必要かを把握しておく必要があります。

そこで役に立つのが、荷造りテクニック1│荷造りの基本でご紹介した荷物リストです。荷物リストは段ボールに入れない大きな荷物をメインに記載しますが、「リストに記載されていないものは段ボールに入れる」ということになります。リストを元に、ザックリでいいので必要な段ボールの数を算出しておきましょう。

段ボールの入手や詰め込み(梱包)は面倒な作業です。
「重いものは小さい段ボール」「重いものは下に詰める」の鉄則を守りつつ、開梱時にできるだけ楽ができるように、側面への記載は忘れずに実施しましょう。

荷造りテクニック3│本・雑誌・書籍・マンガの梱包

本や雑誌、マンガや書籍などの荷造りの最大のポイントは、小さめの段ボールを使うことです。大きな段ボールに本ばかりを大量に詰め込んでしまうと、持ち上げることができない荷物を作り上げてしまいます。荷造りの基本は「ひとりで持てる重さ」にすることです。

仮に2人がかりつとしても、トラックまで運ぶのに時間を要してしまいます。階段を使っておりなければいけないならなおさらです。

段ボールとヒモはどちらを選ぶ?

定期的に購入している雑誌や、10巻、20巻と続いているマンガの単行本など、サイズ(大きさ)が同じ本や書籍は、ひもで縛ってまとめるという方法があります。

しかし、この方法には

  • 汚れやすい
  • 本の角が傷つきやすい
  • トラックに積みにくい
  • 荷崩れの原因になる
  • 運びにくい
  • ひとかたまりの冊数が限られるため運ぶ回数が増える

といったデメリットがあり、引っ越し業者さんによっては運んでもらえないこともあるそうです。

そのため、本や雑誌、書籍やマンガも段ボールに入れることをオススメします。

荷造り(梱包)のテクニック

前述のとおり、本や雑誌、漫画や書籍の荷づくりの基本は小さい段ボールにつめることです。中型や大型の段ボールに詰め込んでしまうと、かなりの重量となり、トラックまで運ぶどころか、部屋の中で移動させることすらままならなくなってしまいます。当然ながら、底が抜ける可能性も高まります。

段ボールは強度を重視して選ぶ

引越し業者さんから段ボールを提供してもらう場合は大丈夫ですが、もしスーパーなどでもらう予定なら、特に本類を入れる段ボールは高い強度のものを選びましょう。

自力で段ボールを入手する際の注意点は????をご覧ください。

本を本棚の並びのまま【タテ】につめる

今の部屋の本棚に並んでいるまま本を、その並びのまま段ボールに入れれば、開梱(荷ほどき)の時に便利です。タテに入れれば、段ボールへのつめ過ぎを防ぐことにもなります。隙間ができたら、緩衝材(プチプチ)やタオル・服といった軽いものを入れます。

思い切って処分する(断捨離)なら意外なメリットも?!

これは本類に限ったことではありませんが、引越しを機に、断捨離を行うことも選択肢のひとつです。

引越し前の断捨離のメリットとして

  • 期限があるので決断しやすい
  • 荷物が減ることで引越し料金が下がる…かも
  • 荷物が減れば新居での開梱(荷ほどき)が楽

処分するならまずは引越し業者さんに相談

これまでに買い集めた本を思い切って処分するなら、まずは引越しに相談してみてください。有料オプションとして不用品を処分するサービスを行っている業者さんもいます。

引越し前に処分をするなら、

  • 地元で行われている廃品回収に出す
  • 自治体のリサイクル施設や資源回収ボックスに持ち込む
  • 不用品回収業者に依頼する

という3つの方法が挙げられます。

廃品回収に出せる量は、目安としては段ボール2~3箱程度でしょうか。

廃品回収が実施されていない地域や、処分する本類が大量にある場合は、リサイクル施設などに持ち込むか、不用品回収業者を利用するという方法があります。リサイクル施設は自治体によって方法などが異なりますので、役場に問い合わせてみましょう。

売れそうな本はお金に変換

本を売って処分するなら

  • 本や書籍の買取店(ブックオフなど)に持っていく
  • フリマアプリやオークションに出品する
  • 古書店に持っていく

といった方法があります。

最近はメルカリのような簡単に本などを売れるアプリも登場していますが、こうしたアプリやオークションは

  • 確実に売れるかは分からない
  • 発送の手間が面倒くさい

といったデメリットもあります。

国立国会図書館に学ぶ、濡れた本の乾かし方

引越し当日に雨が降らないとも限りません。
万が一、移動中の本が濡れてしまった場合の対処法が国立国会図書館のWebサイトに掲載されていましたので、ご紹介します。

水にぬれた資料を乾燥させる

まとめ

本や書籍、漫画や雑誌といった本類の引越しは悩みの種という方も多いでしょう。実は、引越し業界では、本の荷物が多いお客さんはハズレなのだそう。本をギチギチにつめ込んだ段ボールは、それほど忌み嫌われているということです(笑)。

仮にすべての荷物運びを業者さんにお願いするとしても、事前の荷造りでは「ひとりで持てる重さ」を目安に、梱包するようにしましょう。

荷造りテクニック4│キッチン用品の梱包

引越しで一番面倒なのがキッチンまわりの荷造り(梱包)方法を紹介します。フライパン、鍋、刃物、コップなどの割れ物、そして冷蔵庫…と、多種多様な荷物があるため、引越し業界では「荷造りに要する時間の1/3はキッチンに費やされる」と言われています。

荷造り時間の1/3はキッチンにとられる?!

部屋によっても違うでしょうが、キッチンまわりには色々な種類の小物から大物までが揃っているため、荷造りに多くの時間を要するのは間違いありません。まずは、大物の代表である冷蔵庫から、それぞれの引越し準備や荷造り・梱包方法を紹介します。

冷蔵庫は移動中の水漏れに注意

冷蔵庫の引越しまでの流れは次のようになります。

  • 前日までに中身をすべて出し軽く掃除をしておく
  • コンセントを抜き、扉をあけて霜や氷をとかす
  • コンセントは束ねて本体に布製のガムテープでとめる
  • 扉は移動中に開かないように布製ガムテープでとめる

まず、引っ越しの日に向けて、徐々に中の品物を減らしていくようにしましょう。そして、冷蔵庫の引越しでは、霜取り(しもとり)と水抜きが必要です。

霜取りは冷蔵庫の電源を抜けばOKです。冷蔵庫内の霜が溶けるのに必要な時間は、夏場で10時間、冬場で15時間とされています。

引越しが午前中なら、どんなに遅くても前日の22時には電源を落とします。それまでに、新居まで運ぶ食材以外は食べておくようにしましょう。段取りが悪いと、大量の食品を泣く泣く廃棄するはめになります。

引越し前日までに中身をだして、コンセントを抜いて扉をあけておきましょう。霜や氷がとけて、水がでて他の荷物をぬらしてしまうことがあるからです。

水抜きは蒸発皿にたまった水を捨てることです。ただ、この蒸発皿はすべての機種に備わっているわけではありません。事前に「機種名 水抜き」で検索をして確認をしておきましょう。メーカーによっては、Webサイトから取り扱い説明書をダウンロードできます。

コードは束ねて本体に布製のガムテープでとめておくと良いでしょう。扉も開かないように、布製のガムテープでとめます。

引越し後の注意

新しい冷蔵庫であれば問題ありませんが、少し古い機種の場合は故障の可能性がありますので、念のために新居に設置してから1時間ほど放置してから電源を入れる(プラグをコンセントに差し込む)ようにしましょう。

冷蔵庫は電源をオンにした途端に冷えるわけではありません。もとの状態に戻るまでに、夏場で10時間、冬場でも3~5時間はかかります。中に食材などを入れるのは、充分に冷えてからにしましょう。

調味料は使い切るのが無難

正直、使用中の液体の調味料は、段ボールの中でこぼれる危険性があるため、使い切るか処分するのが無難です。液体がこぼれると、同じ段ボール内だけでなく、他の箱まで汚してしまうことがあるので、注意が必要です。どうしても運ぶ場合は、ビニールなどで厳重に梱包をして、段ボール内にタテ置きでつめるようにします。まわりに緩衝材も忘れずに。

こまかいキッチン収納品や調理器具は写真を撮っておく

おはしやスプーンといったキッチンの引き出しに入っているこまかいものは、チャック付きのポリ袋(ジップロックなど)に入れておくと便利です。

包丁やピーラー、おろし金、スライサーといった「刃」のあるものは、梱包に最新の注意を払ってください。
包丁は段ボールを折り曲げて「刃」の部分を挟んでテープで巻きます。
ピーラーなどは新聞紙で包んみます。できれば、表面に何を包んだものかが分かるようにメモをして段ボールにつめるようにしましょう。

引越しでは、前の部屋では収納できていたはずなのに、新居では引き出しがパンパン…といった事態がよく起こります。そこで、細かい収納品や調理器具の、現在の収納状態を写真で残しておくことをおススメします。

キッチンの小型家電の扱い

トースターやコーヒーメーカーといった小型の家電は購入時の箱に入れるのがベストです。すでに箱がない場合は、梱包材(プチプチ)で包んで小さめの箱に入れます。基本的には1つの家電を1つの箱に入れるようにしましょう。

まとめ

キッチンは冷蔵庫などの大物、コーヒーメーカーのような小型家電、お箸やスプーンといった小物、調理用品のほか、包丁のような取り扱いに注意が必要なものまで、丁寧に梱包しなければいけない品物がいっぱいです。

それが「荷造り時間の1/3はキッチンにとられる」と言われるゆえんですので、早めに準備に取りかかるようにしましょう。

荷造りテクニック5│洋服の梱包

引越しの荷造りがしづらいもののひとつに洋服(衣類・衣服)があります。人によって持っている衣装の数は違いますが、段ボールなどにつめる際にかさばる上に、スーツやドレスといった大切に扱うべき洋服などもあります。そうした衣類の荷造り方法を紹介します。

衣類の荷造りには2パターンあり

近年、大手の引っ越し業者さんでは「ハンガーボックス」という衣服の引越し専用の収納ケースを提供しています。衣服の引越しは、この「ハンガーボックス」を利用する方法と、従来通りに自分で梱包をする2パターンがあります。

自分で衣服を梱包をする場合のメリットとコツ

自分で梱包をすることのメリットは、自分のペースで荷造りができることです。

次の項目でご紹介する「ハンガーボックス」は非常に便利ですが、受け取るのは引越しの当日となることがほとんどです。引越しのタイミングで断捨離を考えている方は特に、ゆっくりと必要なものと不要なものをセレクトする時間を設けた荷造り計画を立てるようにしましょう。

衣装ケースを活用

自分で衣服を梱包する際のコツのひとつが、最初から衣装ケースを収納として使用することです。例えば、押し入れに収納している洋服が軽くて頑丈な箱などに入っているなら、そのまま運ぶことができそうです。

引き出しタイプの衣装ケースも、引越し中に引き出しが飛び出さないように粘着テープで固定すれば、そのまま運ぶことができます。特に大手の引越し業者さんの中には、衣装ケースをそのまま梱包して運んでくれるサービスを実施しているところもあります。まずはそうしたサービスがないかを聞いておくことをおススメします。

段ボールに洋服をつめる

段ボールに洋服類をつめる場合は、ある程度大きなサイズの段ボールを用意します。よほど特殊な洋服でない限り、段ボールいっぱいに入れたとしても、ひとりで持ち上げられないような重さにはならないからです。

洋服をつめる順序は、ジーンズのようなシワになりにくく重い衣類から入れて底に配置します。摩擦などが気になる時は、裏返して梱包します。

その上にTシャツやシャツなど、さらに上部には軽くて柔らかいブラウスなどを入れます。新居で最初に取り出して、ハンガーにかける衣類です。

引越し後すぐに着る分を用意

引越しをしてすぐに荷ほどき(開梱)ができるなら問題はありませんが、それが難しそうなら、引越しから1週間程度分の洋服を別の段ボールに分けて用意しておくと便利です。下着や靴下なども一緒にしておくことを忘れずに。

帽子やカバンはまとめてひとつに

帽子やカバンなどは段ボールにつめにくいアイテムです。これはら帽子用の段ボール、カバン用の段ボールを用意して、まとめて荷造りすることをオススメします。もちろん、同種類をまとめておくとともに、形が似たものをまとめた方が段ボール内で安定しやすいという理由もあります。

便利な「ハンガーボックス」のメリットとコツ

ハンガーボックスは、大手の引っ越し業者さんが提供してくれる簡易クローゼットです。引越し当日にレンタルして使用することになります。ハンガーに洋服をかけた状態でハンガーボックスに移動させ、そのままトラックに乗せて運ぶことがでるので非常に便利です。

収納できる容量は?

ハンガーボックスは一般的なサイズでは、スーツで7着ほど、ワイシャツであれば15着程度を収納できます。

引越し当日に移動させる分を準備しておきましょう

ハンガーボックスは、ドレスやコートといったかさばる衣類にも使えますので、荷造り作業を軽減してくれます。段ボールでの移動ではたたみじわが気になる衣類にも最適です。

クローゼットからそのままハンガーボックスに移動させればよいので、引越し当日に移動させる衣類を準備しておくようにします。

ハンガーボックス活用のポイントと注意点

前述のとおり、ハンガーボックスに衣類を移動させるのは引越し当日です。そのため、事前に

  • 何個借りられるか
  • 1つのハンガーボックスにどれくらい入るか

を確認しておきましょう。もしハンガーボックスに入りきらない衣服が発生してしまうと、当日に段ボールへつめなければいけなくなり、慌ただしい引越しとなってしまいますので注意しましょう。

ハンガーボックスに洋服をつめると、上下の空いた部分にぬいぐるみなどの小物を入れられるスペースができます。そこまで想定して、当日に移動する洋服や小物を用意しておくようにしましょう。

ハンガーボックスを活用しても、洋服を詰め込み過ぎるとシワができてしまいます。事前に入れられる量を聞いていたとしても、厚手のコートなどを入れる場合は、少し余裕をもたせた枚数を準備するようにしましょう。
また、痛みやすい生地の衣類は、市販の衣類カバーをかけてハンガーボックスに移動させることをオススメします。

引越し当日に、勢いあまって当日に着る予定のジャンバーまでハンガーボックスに入れてしまわないように注意しましょう。

まとめ

ハンガーボックスは非常に便利なので、引越しが決まったら、まずはレンタルが可能かを引越し業者さんに聞いてみるようにしましょう。荷造りの時間が大幅に削減できるので、ぜひ活用したいアイテムです。

ちなみに、ハンガーボックスは市販もされています。市販品を使えば、新居でそのまま収納として利用できます。事前に「運ぶものとしてハンガーボックスがあります」と業者さんに伝えておくようにしましょう。

もしハンガーボックスのレンタルができない場合は、自分で段ボールなどにつめる必要があります。ただ、衣装ケースをそのまま運ぶ方法もありますので、引っ越し業者さんに相談してみてください。

荷造りテクニック6│靴の梱包

引越しの運搬中に型くずれが気になるのが「靴」です。かさばるので梱包もひと苦労です。特に女性は色々な形の靴を持っているので大変です。本稿では、梱包前にやっておきたい準備と、靴の上手な段ボールへのつめ込み方法をご紹介します。

購入時の箱は…捨てちゃいました…よね?

靴の引越しに最適なのは、やはり購入時に靴が入っていた箱に入れ、フタが開かないようにヒモやテープで梱包するのがベストです。しかし、すべての靴の箱をとっている人は少ないのではないでしょうか。また、仮に箱があったとしても、今度はその箱の数々がかさばってしまうという問題が発生しかねません。

となれば、段ボールに上手に入れて運ぶしかありません。
幸い、靴はある程度まとめても、本や雑誌のように重くなることはありませんので、大きめの段ボールを用意しても大丈夫です。

靴を段ボールに入れる前にやっておくべきこと

靴を段ボールに入れる時に注意すべきは、以下の3点です。

  • 靴の汚れ
  • 靴からの色うつり
  • 靴の型くずれ

それぞれについて、注意点と防止方法を説明します。

靴の汚れが別の品物に移るのを防止

靴は段ボールにつめる前に、できるだけ汚れをおとしてキレイな状態にしておきましょう。靴が汚れていると、移動をする途中で、同じ段ボールに入れた他の靴や品物へ汚れが移動してしまうことがあります。

引越しのタイミングに合わせて、靴のクリーニングを行うのもいいでしょう。
靴の種類別の洗い方についてご紹介します。

スニーカーや運動靴

まずは底面の砂やドロをしっかりと落とします。
その後、洗剤を溶かしたお湯につけた上で、使い古しの歯ブラシなどでこすりましょう。最近は靴専用の洗濯機を置いているコインランドリーもあります。

自宅で水やお湯を使って洗う場合は、乾かす時間も考えてスケジューリングしておくようにしましょう。

ブーツや革靴

革を使った靴は水やお湯で洗うことはできません。乾いた布やブラシを使って汚れを落とします。詳しい手入れ方法は販売メーカーなどのWebサイトなどを確認してみてください。

靴からの色うつりを防ぐ

特に、靴墨(くつずみ)を使って手入れをしている革靴などは色うつりを気にしなければいけない靴の代表格です。

段ボールに入れる前に、ビニール袋に左右1足ずつ分けて入れたり、新聞紙や発泡シートなどで包むといった対策をしておきましょう。

型くずれ防止は新聞紙で

靴をまとめて大きめの段ボールに梱包することは、運ぶ点では問題ありませんが、あまりに多くの量を詰め込んでしまうと、底の方に入れた靴が型くずれしてしまう可能性があります。靴の中に新聞紙といった紙類をまるめて詰めた上で、できるだけ余裕をもたせて梱包するようにしましょう。すきまには緩衝材を入れるようにして、靴と靴があまり接触しないようないよう心がけましょう。

段ボールへの梱包テクニック

段ボールに靴を入れる基本形は、左右の靴の靴底を合わせて横向きです。その際、左右の靴のカカトとつま先を合わせる…いわゆる「たがい違い」の状態にするようにしましょう。靴底を合わせることで、汚れうつりをできるだけ防ぐことができます。

それぞれの靴をビニールなどで包まず、裸で入れる場合は、段ボールの底に新聞紙や緩衝材を敷いておくことをオススメします。

1層目にはスニーカーのような柔らかい素材の靴や…安い靴(笑)を配置しましょう。1層目が埋まれば、すきまに緩衝材や新聞紙などを入れて固定し、その上に2層目を作ります。

層は最大でも3層までにします。型くずれしやすい靴やヒールなどはできるだけ段ボールの上部に入れるようにしましょう。

梱包が終わった段ボールの上に、重い…例えば本などを詰め込んだ…段ボールを乗せられては大変なことになります。大きな文字で「靴」「下積厳禁」という文字を書いておくようにしましょう。

まとめ

正直、段ボールへの靴の梱包はかなり面倒くさいです。スケジュールの問題はあるでしょうが、早め早めに手をつけておくことをオススメします。

ただし!当日に履く靴まで梱包しないように注意しましょう。
「さぁ、トラックに荷物を積み込もう!」となってから靴が無いことに気づき、慌てて段ボールから取り出すという人が意外と多いそうです。

最近は靴専用の輸送ケースをレンタルしてくれる引越し業者さんもいますので、まずは問い合わせてみましょう。

荷造りテクニック7│コンピュータ(PC)の引越し

引越しでの移動に神経を使うもののひとつにコンピュータ(PC)があります。精密機械のため、衝撃によって故障したりデータが消失する可能性があるためです。どんなに注意を払っても払いすぎることのないコンピュータ(PC)の梱包方法についてご紹介します。

事前に業者さんが保険に加入していることを確認しておこう

コンピュータ(PC)を購入した時の状態を覚えていますか?
専用の梱包材に包まれた状態…いわゆるプロ仕様…でお手元に届いたはずです。コンピュータはそれほど取り扱いに注意が必要な精密機械なのです。

ですから、引っ越し業者さんも慎重に対応してくれますが、会社によっては「万が一の場合の補償はできません」と言われることがあるかもしれません。

コンピュータに限ったことではありませんが、引越しの途中で品物が紛失したりキズがついた時などのために、それぞれの業者さんは運送業者貨物賠償責任保険といわれる保険に加入しています。

業者探しの段階で、そうした保険への加入についてチェックしておくようにしましょう。見積り依頼の際に直接聞くか、各社のホームページでも確認することが可能です。

コンピュータ(PC)の梱包方法

コンピュータのもっとも良い梱包は、購入時の状態…いわゆるプロ仕様…に戻して移動させることです。専用の段ボールや緩衝材は、そのコンピュータ(PC)にぴったりと合わせたサイズになっているので、破損などのリスクを大きく軽減してくれます。

そうした購入時の梱包資材を保管していなければ、一般的な段ボールを使用するしかありません。できるだけPCのサイズに合った段ボールを用意し、まわりをエアクッションなどで囲み、さらに毛布などの厚手の布で覆うことですきまを無くします。すきまがあると、段ボールの中でコンピュータが移動してしまい、破損の原因となるからです。

むしろ梱包よりも運び方、積み方が重要

できるかぎりの梱包を行ったとしても、コンピュータ(PC)を乱暴に運んでしまっては元も子もありません。自分で運ぶ場合は、

  • 移動には台車を使用する
  • パソコンを入れた段ボールの上にモノを積まない
  • トラック内での配置にも注意する

といった配慮が必要です。

また、引っ越し業者さんに積みおろしをお願いをする場合は、「パソコン」「精密機械」「注意」といった文字を大きく書いておくとともに、口頭でも伝えるようにしましょう。

データのバックアッは必須

コンピュータの引越しでもっとも怖いのは移動中の落下などによるデータの消失です。最悪、ハードは買い替えることができますが、パソコンの中に記憶されているデータは、一度消失してしまうと復活させることはかなり困難です。

そのため、引っ越しの前にコンピュータ内のデータのバックアップをとっておくことをオススメします。オススメ…というよりも「バックアップは必須」と言うべきかもしれません。

  • エクセルやワードなどで作ったデータファイル
  • 画像ファイル
  • メール
  • アドレス帳
  • ブラウザに登録しているお気に入りページ

などを事前にエクスポートしておけば、万が一の場合に便利です。

Win機とMacではバックアップ法が違う

上記の項目だけでなく、コンピュータ内すべてのデータをバックアップすることも可能です。

Windows(ウィンドウズ)搭載機とMacintosh(マッキントッシュ・Mac)ではその方法が異なりますので、注意が必要です。それぞれの方法については、以下のリンク先を参照してください。

バックアップ先は3種類

バックアップするデータを一時保管するためには、それなりの容量を持った「場所」が必要となります。その「場所」として以下の3種類が考えられます。

  • USBメモリ
  • 外付けハードディスク
  • オンラインストレージ

それぞれについて簡単に説明します。

データ量が少ないなら「USBメモリ」

最近のコンピュータは、容量が少ない場合でも200~300GBほどのデータを保持しています。
一方、市販のUSBメモリは最大容量でも128GBほどです。そのため、コンピュータすべてのバックアップ先としては不十分です。

しかし、USBメモリーにはコンピュータのUSB端子に差し込めばすぐにデータ移動が可能というメリットがあります。そのため、USBメモリは部分的なデータのバックアップに適しています。

USBメモリーの相場は、

  • 8GB…500円前後~
  • 16GB…700円前後~
  • 32GB…1,000円前後~
  • 64GB…2,000円前後~
  • 128GB…4,000円前後~

という感じです。メーカーによって価格幅がありますので、Webサイトやお近くの家電量販店などでチェックしてみてください。

全データバックアップに最適の「外付けハードディスク」

コンピュータ(PC)の全データバックアップに最適なのが、外付けハードディスクです。最近は2~3TB(テラバイト=1000GB)という大容量の商品でも、1万円前後という購入しやすい値段になっています。

ネット環境が整っているなら「オンラインストレージ」

オンラインストレージは、インターネット上にデータを保管できるサービスです。多くが無料で提供されていますが、容量に制限がありますので、USBメモリ同様にコンピュータの全バックアップには適しません。また、事前登録が必要なほか、当然ながらネットに接続されていないとデータの移動はできません。

しかし、特に機器を購入する必要がなく、手軽にデータ移動ができるというメリットがあります。

代表的なオンラインストレージは以下のとおりです。数値は無料で利用できる容量です。

まとめ

コンピュータ(PC)の引越しで重要なのは

  • ハードの保護…丁寧な梱包
  • ソフトの保護…事前のデータバックアップ

です。

引越し業者さんも万全の体制で積み込みや積み下ろしをしてくれますが、絶対に壊れないとは言い切れません。最悪のことを想定し、引越し前にはコンピュータの中身(=データ)のバックアップを実施しておくことを強くオススメします。